電験３種　どのくらい勉強時間が必要か解説

電験３種を取得するには、どのくらい勉強時間が必要なのでしょうか。

今回は電験３種を取得するのにどのくらい勉強時間が必要なのか解説します。電験３種の受験を検討されている方はぜひご覧ください。

電験３種を取得するには

電験３種を取得するには「理論」「機械」「電力」「法規」の４つ科目の筆記試験に合格しなければなりません。

各科目でも出題範囲は広く、多くの勉強時間が必要になります。

電験３種の勉強時間は約1,000時間と言われています。

約1,000時間かかると想定し、１年間で取得しようとすると毎日2時間半〜３時間勉強の勉強が必要です。

科目合格制度を最大限活用し、3年間で取得しようとすると、毎日約1時間の勉強が必要です。

現在学校や大学でしている勉強内容や業務で使用している知識が、電験取得に必要な勉強時間を短縮することができます。

電気関係の工業高校、高専または大学の学部卒であれば、約1000時間かかることなく、合格に必要な知識を習得することができます。

電気でも強電系、弱電系によって保有している知識が違いますが、電験は主題範囲が広いため、少しでも勉強した内容があれば、理解も早いです。「理論」や「電力」の科目は、勉強した科目を活用できる場合があります。

また機械系の学校、学部であれば「機械」分野は理解が早く有利です。

電気関係の業務従事者であれば、業務で使用している知識を受験に活用できる場合があります。

電気工事、ビルメンテナンス関係では「法規」で勉強する内容は、業務を進めていくうえで必要なため、知識を取得している場合があります。

電力会社や送配電会社勤務もしくは電力関係の業務従事者であれば、業務内容によって大きく変わりますが、「電力」「法規」の知識を習得している場合があります。

自分の保有知識を考慮し、各科目の勉強時間を調整しましょう。

電験３種は電気関係の知識が問われる試験です。出題範囲が広く、さまざまな問題が出題されます。

試験には計算問題が多く出ます。各科目の計算問題の割合はおおよそ以下の通りです

	理論	機械	電力	法規
計算問題割合	約7割	約6割	約5割	約3割

引用：過去電験３種問題の実績より

理論については約7割が計算問題のため、試験に合格するには計算になれる必要がありますが、業務上で計算する機会が多く、慣れている方は少ないと思います。

法規以外の科目は比較的計算問題が多い傾向にあります。

そのため、日頃から計算問題をする機会のある学生は、計算問題へのハードルが低いため有利と言えます。

科目合格を活用した場合でも、最初の科目の合格から最長3年掛かります。

勉強範囲も広いため、モチベーションを継続し勉強を続けることは容易ではありません。

そのため、学習計画をしっかり立てる必要があります。

残りの受験日までの日数と確保できる勉強時間を考え、取得可能な科目に絞って勉強しましょう。

電験３種は令和４年以降、年に２回受験することができます。

受験回数が増えたことで、受験回によって科目を絞った勉強が可能です。

科目合格できれば成果を確認できるので、勉強のモチベーションに繋がり、次の科目の学習を絞ることができるため、合格率も上げることができます。

受験科目を明確にし、学習計画を立て、合格に向けて勉強しましょう。

電験3種は受験科目が多く、出題範囲も広いため、勉強時間も多く要します。

しかし、受験日までの日数と捻出できる勉強時間を考慮し、学習計画をしっかり立て合格に向けて勉強していきましょう。